夕陽が町を淡く染めるころ、ミャオ・シルヴァは毛布を肩にかけて、ルナ・ティレルの南にあるハーブ園へ歩いていきました。石畳を踏むたびに、日がくれてゆく静けさがふわりと漂います。
ハーブ園では、ラベンダーやミント、レモンバームの花たちがそっと夕闇へ手を伸ばします。ミャオは背伸びをしながらふわふわのしっぽで空気を感じ、そっと香りを吸い込みました。
摘みたてのハーブをリボンでそっと束ねると、指先に爽やかな香りが残ります。涼しい風が頬を撫で、翡翠色の瞳を細めながら、ミャオは静かな幸せとともに草の上にすわりました。
風に乗ってどこからか教会の鐘の音が微かに聞こえてきて、夜の扉がそっと開き始めるのを感じます。ミャオは「今日もいい夜だね」と、そっと心の中でつぶやきました。

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