きょうの月読通りは、淡い雲に覆われて、やわらかな光が石畳を包み込んでいました。ミャオ・シルヴァはカフェテラスのふかふかクッションに身を沈め、翡翠色の瞳を細めて通りを行きかう人々を眺めます。どこからともなく焼きたてのパンの香りがただよってきて、しっぽが思わずくるんと跳ねました。
店主が持ってきてくれた苔玉シフォンケーキは、緑苔を思わせるやわらかな色合いと、爽やかなミントの香りがふんわり。口に運ぶと、優しい甘さが広がって、思わず耳がぴくぴく。「うん、いい感じ…」心の中でつぶやきながら、ミャオはほんのりひんやりした風を頬に受けて、静かな昼下がりを楽しみます。
ゆったりとした時が流れ、遠くで風鈴の音が響くたび、しっぽがふんわり揺れました。のどかな町角で、ミャオは今日も小さな幸せをひとつ、見つけたのでした。

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