06月20日 09:57 朝霧の花とスケッチ帳

ミャオ・シルヴァは、ふわりと羽織ったカーディガンにぬくもりを感じながら、朝霧の静けさが残るルナ・ティレルの街道沿いを歩いていました。草むらの間から、昨夜の雨露をまとった野花たちが、ぼんやりと優しい色で微笑んでいます。銀灰色のしっぽをふわりと揺らしてしゃがみこむと、スケッチ帳をそっと開き、小さな赤い花を一輪、鉛筆でやさしく描き写しました。

時折、ひんやりした空気が頬をなで、そのたびに耳がぴくりと動きます。花びらに落ちる水滴の音や、小鳥のさえずりも静かな朝の旋律のひとつ。心がぽかぽかして、今日もいい出会いがありそうだな、とちいさな期待が胸に咲きました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました