夕暮れのやさしい紫色がルナ・ティレルの町に降り始め、ミャオ・シルヴァは月読通りの雑貨屋を一軒ずつ、しっぽをゆるやかに揺らしながら歩きました。
通りにはガラスのランタンが灯り始め、窓からはキャンドルとドライフラワーのやわらかい香りがこぼれます。ガラス瓶に詰められた色とりどりの鉱石や、手作りのぬいぐるみが小窓から静かに見つめ返します。
ミャオは時折立ち止まり、小さな鈴のネックレスや本のしおりに鼻先を近づけます。頼りなく揺れる光を受けて、彼女の銀色の毛並みも淡く輝きました。
自分だけのとっておきの宝物を探すような気持ちで、ミャオはゆっくり、ほんとうにゆっくり足を進めていました。

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