03月14日 15:24 春風の刺繍と雑貨屋の窓辺

町外れの小さな雑貨屋は、春の午後のやわらかな日差しに包まれていました。

ミャオ・シルヴァは大きな窓辺のクッションに座り、小さな手でふわりと花柄のスカーフを縫い始めます。ガラス越しに春風がやさしくカーテンを揺らし、どこかで咲きはじめた花のそよかな香りが店内へと流れてきました。

時折、陽射しの中でしっぽをぱたぱた動かしながら、ミャオは細かい刺繍を丁寧に続けます。糸の色を選ぶたびに、翡翠色の瞳がきらりと輝き、その手元には小さな幸せが静かに集まります。

雑貨屋の棚には、春を待つうさぎのオルゴールや色とりどりのリボンも並んでいました。通りすがりの子どもが窓越しに手を振り、ミャオは小さく手をふり返します。

春の日差しと雑貨屋のぬくもりに包まれた午後、スカーフの刺繍糸がそよ風のリズムに合わせて静かに踊っていました。

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