ティレル湖は冬の午後の日差しにきらきらと輝き、澄みきった空がそのまま湖面に描かれていました。
ミャオ・シルヴァは、銀灰色のしっぽを揺らしながら、水辺の小道をそっと歩きます。冷たい空気にほおを染めながら、耳をぴくぴく動かして波の音や、遠くで水鳥が羽ばたくささやきを聴いていました。
丘の雪解け水が静かに流れこみ、かすかに春の香りも混ざっているようです。ふと足元を見ると、小さな氷のかけらがきらりと光り、その上にうっすらと新年の陽光が当たっていました。
「ゆっくりと、また新しい一年が始まるのだなぁ」とミャオは静かに思います。湖面に揺らぐ雲の形が、今年もやさしい日々になることをそっと予感させてくれたのでした。

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