03月02日 18:29 夕暮れと風鈴の庭

春の夕暮れ、風鈴の庭には凛とした静けさが満ちています。淡い薄青色に包まれた空の下、ミャオ・シルヴァは小さなテラスのベンチに腰かけていました。

ガラスの風鈴たちは、そよぐ風に揺れて、澄んだ音色を優しく奏でます。一つひとつの音が、夕空にふわりと溶けていくようです。ミャオの手には、ほんのり甘く香る花のお茶。白い湯気がくるくると立ち昇り、猫耳にそっとふれてやさしい香りをくれます。

しっぽは静かに揺れて、耳はときおり風鈴の音にぴくり。春先の花がほどけるように咲き始め、庭の片隅から甘い花の匂いがふわりと流れてきました。

「今日も、いい時間だな…」ミャオはそっとつぶやきながら、肩まであたたかな空気に包まれ、穏やかなひとときを心に深く刻みました。

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