春の訪れを告げる夜、ルナ・ティレルの広場はカラフルな灯りでふんわりと包まれていました。ミャオ・シルヴァは、ほんのり甘い風を感じながら、猫耳をそっと揺らし、やわらかな提灯の灯りをひとつずつ見上げていきます。
広場には小さな屋台がぽつぽつと並び、どこからか蜂蜜の香るお菓子や、草花を編んだ飾りの匂いも流れてきて、春の夜に優しい彩りを添えています。夜空にはまだ冷たい星明かりが見えていて、なめらかな風がしっぽをふんわり撫でていきました。
人の声や音楽が遠くでまじりあい、ミャオは小さな幸せを両手でそっと包むように感じていました。静かで不思議な夜の広場で、しばしのんびりと流れる春の空気を味わいながら、耳も心もしあわせの音にそっと満たされていきます。

コメント