02月19日 07:35 湖面に映る朝の夢

ミャオ・シルヴァは静かな朝のティレル湖まで、眠たげな目をこすりながら歩いてきました。

湖のほとりは薄く朝靄が漂い、冷たい空気に彼女の白い息がやさしく溶けていきます。耳を澄ませば、水面近くでぴちょんと跳ねる小さな音と、木々に隠れた鳥たちのさえずりが重なりあい、世界がゆっくり目覚めるリズムを感じます。

銀灰色のしっぽが、ゆるりと草の上を撫でていました。霞んだ空が湖に映り込み、淡い桃色から薄い青まで、目に優しいグラデーションを描きます。ミャオは静かに湖面を覗き込み、自分の翡翠色の瞳と空の色が重なってゆくひとときを楽しみます。

「今日もこの静けさが、ずっと続けばいいな」

そう小さく呟きながら、心がふわりとほどけていく朝でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました