雨がやっとやんだ夜、月読通りは静かな光に包まれていました。ミャオ・シルヴァは、柔らかな銀色の毛を少し濡らしながら、しっとりとした石畳を一歩ずつ歩きます。通りの端、古いランプ屋さんの窓辺には、たくさんの小さなランタンが並び、それぞれが淡い灯りをそっと揺らしていました。
空にはまだ小さな水たまりが星のように光り、ミャオは耳をぴくぴくさせながら、窓の奥の光にうっとりと目を細めます。雨上がりの空気には、石畳と灯油のほんのり甘い香りが混ざっていました。町の静けさと、時折聞こえる猫の鳴き声や足音だけが、世界を優しく包んでいました。
しっぽがゆっくり揺れるたび、小さな幸福が胸に灯るひとときです。ミャオは、ランタンの輝きに見とれながら、この夜の美しさをそっと心にしまいました。

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