06月12日 19:57 風鈴の調べ

薄暮がすこしずつ世界を青紫に染めるころ、ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽを揺らしながら、風鈴の庭へ足を運びました。静かな空気の中、色とりどりの風鈴が並ぶ庭は、光が少しずつ薄れゆく中でもほのかにきらきらと輝いていました。

鳴り始める風鈴の音は、遠い星から降る音のようで、耳を澄ませていると、ひとつひとつがまるで言葉を持っているように感じられました。涼やかな風に乗って流れてくる音色は、やわらかくて心地よく、ミャオはそっと目をつむって胸いっぱいにその響きを吸い込みました。

草の香りと、夕暮れのひんやりした空気が風鈴の音に混じり合い、穏やかで優しい世界が広がっていきました。しばらくの間、ミャオは音色に包まれて、今日の終わりを静かに味わいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました