丘の上に淡く広がる朝の霧。その柔らかなヴェールの中を、ミャオ・シルヴァはしずしずと歩きます。足もとに咲く小さな花たちは、朝露をきらきらとまとい、霧とともに静かな輝きを放っていました。
シルヴァのしっぽは、おだやかな風にのせてふわりと揺れ、耳は朝のかすかな鳥のさえずりにぴくりと動きます。彼女はそっと手をのばし、濡れた花びらを傷つけぬように摘み取りました。ひとつ、またひとつ。澄みきった空気の匂いと、土の香り、野花のやさしい香りが重なります。
集めた花を胸に抱き、ミャオ・シルヴァは霧の中でひと息。丘の向こうからやってくる陽ざしが、徐々に霧を淡くほどいていくその刹那。日常の静けさと、特別な朝のやさしさに、彼女はそっと笑みを浮かべました。

コメント