ミャオ・シルヴァは、月読通りの石畳をゆっくりと歩いていました。今日は風がとても心地良く、時おり耳の先をくすぐっては、銀灰色のしっぽがふわりと揺れます。
通りの上には、もくもくと柔らかそうな夏の雲が浮かび、鮮やかな空と混じりあい、道にまばゆい光を落としていました。ふと立ち止まり、ミャオは空を見上げます。
「いい感じ…」と、小さく呟きながら、陽射しの下できらめく世界の色をしっぽで感じます。屋台からは甘い焼き菓子の香りが漂い、小さな鳥たちのさえずりも風に混じって響きます。
特別なことがなくても、空を見上げて歩くだけで幸せな気持ちになる。そんなお昼どき、ミャオは自然と微笑みました。

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