月読通りの一番端にある、苔むした石橋の上で、ミャオ・シルヴァは足を止めました。
川面は灰色の雲をそのまま映し出し、冷たい冬の風が静かに吹き抜けています。橋の下、川沿いに並ぶ小舟は、今は誰もいないようで、ほんの少しだけ揺れていました。
ミャオの銀灰色のしっぽがゆっくりふわりと揺れます。耳を澄ませば、ごく小さな水音や、橋から降る雫のぽたりという響きが心地よく胸に染みました。
ミャオはしばらくじっとし、川の向こうにうっすら見える木々が、まだ眠っているようにじっと静まる様子を眺めます。冷たい空気がほっぺをくすぐりましたが、なぜだかとても落ち着くのでした。
「今日も世界はゆっくり動いてるね」と、ミャオはそっと心の中でつぶやき、石橋の上から流れる景色にそっと微笑んだのです。

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