ルナ・ティレルの午後、陽射しは透明な琥珀色に街並みを染めていました。
ミャオ・シルヴァは、ひんやりし始めた風を感じながら、月読通りの雑貨屋の扉を静かに押し開けました。店内には、木の実や葉、素朴な陶器がならび、どこか懐かしいハーブの香りが満ちています。
棚をそっとたどる指先は、ふわりとした毛糸で編まれた小さなポーチや、森のきのみ模様のカップに触れました。奥の窓際には、季節ごとに新しい香りが届くという小瓶が並んでいます。試しに手に取ったハンドクリームは、ふしぎなほど優しく甘い香り。ミャオはそっと手の甲に塗り、ほうっとひと息つきました。
窓の外には紅葉した木々が金色に揺れ、ふわふわのしっぽもご機嫌で揺れています。ミャオは「これにしよう」と小さなハンドクリームを抱えて、ほんのり頬を染めました。この干し草色の午後、静かな幸せをお土産に持ち帰るのです。

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