冬の午後の日差しが、ルナ・ティレルの風鈴庭園をやさしく照らします。
ミャオ・シルヴァは、ふわふわのしっぽを揺らしながら、小径をそっと歩きます。冬枯れの木々の間には、色とりどりの風鈴が透明な光を受けて静かに揺れていました。冷たい風がそっと頬を撫でると、一つ、またひとつと淡い音色が庭にひろがります。
澄んだ空の下、銀灰色の耳がぴくりと動きます。耳をすませば、遠くで小鳥の声も混じるようです。ミャオはそっと息を吸い込むと、風鈴と冬の風とが織りなす不思議な調べに、心を委ねました。きらりと動く翡翠色の瞳は、どこか夢見るよう。
「パンパン」という柔らかな音にまじって、どこかで誰かがそっと雪皿を振る音も混じります。不思議と心がほぐれる午後。ミャオは、ほんのり甘いハーブティーの香りを思い浮かべながら、少しだけ長く、庭に立ちつくしていました。

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