ミャオ・シルヴァは、澄んだ朝の光に導かれるように、ルナ・ティレル西側の小さな花市場へ向かいました。市場の入り口では色とりどりの花々が揺れ、ふわりと甘く清々しい香りが漂っています。銀灰色のしっぽが自然とぴょん、と跳ねて、彼女の大きな翡翠色の瞳は花ひとつひとつに見とれていました。
花屋の老婦人は、シルヴァが近づくとにっこり微笑み、今日の市場の話や、花の名前、昔話をゆっくりと聞かせてくれました。朝の光が花びらを透かし、風に揺れる影が静かに流れていきます。
ふくよかな花束を胸いっぱい抱えると、ミャオは心も柔らかく膨らんでいくように感じました。たくさんの小さな命とやさしい会話に包まれる、幸福な春のひとときでした。

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