11月03日 15:38 秋色の贈りもの

明るい午後のティレル湖東岸、林の入り口にミャオ・シルヴァはしっぽをふんわり揺らしながら歩いていました。湖面には透けるような西日が差し込み、あたりの葉っぱは黄金色や琥珀色に輝いています。

地面に舞い降りた落ち葉を一枚ずつそっと拾い集めて、ミャオは小さな列を作ります。カサカサとやさしい音が手に伝わり、鼻先には枯れ葉と土のまじりあった甘い香り。静かに目を閉じると、木々の隙間から鳥の声と遠くで揺れる湖の水音が耳に届きます。

しばらくして、落ち葉たちがまるで宝石のような小道になりました。ミャオはその上をそっとなぞって歩き、満足げにしっぽを跳ね上げました。「今日の落ち葉たちは、秋色の贈りものだね」そう思いながらもう一度、あたたかな光の中、ひとつひとつの葉にそっと触れてみるのでした。

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