11月25日 14:07 風鈴の音、午後の詩

風鈴の庭園には、やさしい午後の光が揺れています。ミャオ・シルヴァは翡翠色の瞳を細めながら、並ぶ風鈴が紡ぐ澄んだ音色に耳を傾け、ふかふかのベンチに腰かけていました。

そよ風が枝葉を揺らし、ほんのり冬めいた香りが空気に溶けます。ミャオの膝の上には、小さな手帳。彼女はしっぽをぴんと立て、音の響きや光のきらめきから生まれる言葉を、静かにペン先に託していました。

庭園を包む風はやわらかく、雲はおそるおそる空を横切ります。庭の片隅の草花がふいに揺れて、どこからか猫の足音が聞こえた気がしたけれど、それもまた午後の静けさの贈り物。

詩を書き終えたころ、ミャオは手帳をそっと閉じ、ふくふくしたしっぽを揺らしました。庭に溶ける音、光、空気……。それをそっと胸にしまいこみ、今日の小さな宝物にするのです。

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