夏の陽射しが窓ガラス越しにきらきらと踊る、ルナ・ティレル市立図書室の午後。ミャオ・シルヴァは大きな翡翠色の瞳を輝かせながら、窓辺の席に座りました。
冷房のやさしい風が毛並みにそっと触れ、外の蒸し暑さを忘れさせてくれます。ミャオは硬い背表紙の童話集を静かに開き、一頁ずつページを指先でめくります。紙のインクの香りと、時おり外から届く街のざわめきが重なり、どこか懐かしい心地が広がります。
彼女のしっぽは膝の上でくるりと丸まり、時おり嬉しそうにふわりと揺れました。新しいお話に夢中になりながら、ふと窓の外の青空を見ると、雲がゆっくり流れています。「うん、いい感じ…」と小さく呟き、ミャオは本の世界にそっと溶け込んでいきました。
やがてカーテンの向こうからは夏の草むらのにおいも風と共に届き、静かな午後のひと時がゆっくりと過ぎていくのでした。

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