時計塔のレンガは、夕陽を受けて優しくあたたかい色に染まっていました。ミャオ・シルヴァはしっぽをゆらしながら、落ち葉を一枚ずつ拾い集めます。
ツタの絡んだ壁には、秋色の葉がたくさん舞い上がり、ぱらぱらと足元に降り積もります。拾い上げた葉は金色や赤色、深い紫が混じり合い、指先までほんのり甘い香りがします。
遠くからは町の鐘がかすかに響き、ときおり小鳥たちが塔の先端をくるりと回って飛び立っていきます。静かで、どこか懐かしい夕暮れです。
「この葉っぱたち、何にしようかな」と思いながら、ミャオはほんのり微笑みました。ひんやりした空気の中で、優しい光が街を包み込んでいました。

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