09月22日 07:22 霧と小鳥の始まりの日

月読通りには、朝の霧が静かに漂っています。やわらかな薄灰色のベールが石畳を包み込み、足音さえも吸い込まれていくような気配です。ミャオ・シルヴァは、ふわふわのマフラーを首に巻き、そろりそろりと通りを歩きます。

朝露に濡れた草の香りと、かすかに甘いパン生地の匂いが混じり合い、ひんやりした空気に溶けていきます。どこかから、小さな小鳥たちのさえずりが風をわたって届きました。その優しい音色に、ミャオの耳がぴくりと動きます。

通りの家々の窓には、淡くぼんやりした灯りがひとつ、ふたつ。まだ眠たげな町並みのなかで、自然と心も静かに整っていくのを感じます。時折、しっぽの先がそっとふるえて、今日の始まりに胸があたたかくなります。

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