朝のルナ・ティレルには淡いもやがふわりと降りて、すべてをやさしく包み込んでいました。ミャオ・シルヴァは、しっとりとした空気をしっぽで感じながら、風鈴の庭へ足を運びます。
庭には薄いベールのような朝もやが広がり、並ぶさまざまな風鈴が、まだひんやりとした微風にちりん、ちりんと控えめに揺れています。ミャオは小さなベンチに腰かけ、体を丸めるようにして静かに耳を澄ませました。
響くのは風鈴たちの澄んだ音と、小鳥たちのやさしいさえずり。それらがもやの中で混ざり合い、遠い夢のような響きを紡いでいます。
息を吸えば、湿った草や葉の香りがやわらかく鼻先に届き、シルヴァの瞳はゆっくりと細められました。
こんな朝も、とても素敵だな、と感じながら、彼女はぽわんとした優しい気持ちでしばらくそこに座り続けました。

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