11月01日 21:47 雨音と童話の夜

月読通りの石畳は、雨にぬれてしっとりと輝いています。その静かな夜道を、ミャオ・シルヴァはくるんとしっぽを揺らしながら歩いていました。濡れた銀色の髪には、ぽつりぽつりと雨粒が光ります。

彼女が入ったのは、夜遅くまで明かりが灯る小さな書店。ガラス戸を開けると、店内には紙の香りと静かなランプのあたたかさ。外の雨音が、優しい子守唄のように窓に響いていました。

ミャオは童話集の棚の前にしゃがみこみ、一冊一冊手に取ってページをめくります。翡翠色の瞳がきらきらと輝き、好きな挿絵を見つけるたびこっそり笑顔に。しっぽがふわりと跳ねあがったのは、とくべつ可愛い猫の挿絵に出会ったときでした。

本を選びながら、ミャオは静かな夜の時間にそっと包まれていきます。雨音と紙の香りに癒されて、今日もまた、小さな幸せを見つけた夜でした。

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