市場通りには、秋色の果物たちがこっそり輝きをまとって並んでいました。
ミャオ・シルヴァはふわふわの銀色のマフラーをくるりと巻き、ゆっくりと通りを歩いていきます。桃色や琥珀色の林檎、丸々とした柿、黒藤色の葡萄たちが木箱から顔をのぞかせ、店主さんたちもにこにこと出迎えてくれました。
ミャオはひとつずつ果実に手を伸ばし、そっと鼻先で香りを楽しみます。杏の実はほのかに甘く、りんごはきりりと爽やかで、柿はおひさまの匂い。お店のすみれ色の葡萄にも、しっぽがわずかにぴょんと跳ねました。
通りの奥では、葉ずれの音とともに小さな秋風が舞い込みます。マフラーに顔をうずめて、ほんのり幸せな気持ちでまた一歩。市場の賑わいと優しい光に包まれながら、今日の午後はゆっくり過ぎていきました。

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