09月09日 19:03 雨あがりの通り道

雨がやみはじめた月読通りは、しっとりとした夜の気配に包まれていました。ミャオ・シルヴァはたたんだばかりの小さな傘を片手に、耳をぴんと立てて、ほのかな虫の声に耳を澄ませます。

水たまりが街灯の明かりをきらきらと映し、彼女のしっぽにもやさしい光がかかります。空気はひんやりとして、どこか懐かしい土の香りが漂っていました。

足元で水がやさしく跳ね、空に雲がまだ低くかかっている夜。しっとりした世界に、静かな幸福がそっと重なります。ミャオは胸の奥がふわりと温かくなって、小さなため息をつきました。すべてが静かで、すべてがやわらかい、そんな夜です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました