ごろん、と木陰のベンチに体をあずけて、ミャオ・シルヴァはゆったりとまぶたを閉じます。
夏の昼下がり、風鈴庭園は澄みきった青空の下で、花の香りと淡い風がやさしく漂っていました。枝先には無数のガラスの風鈴が掛けられ、ひとつ鳴るたびに、きらきらと涼やかな音が空に溶けていきます。
ミャオの銀灰色のしっぽが、時おりぽんと跳ねて、耳はほんのり風の音を感じてぴくぴくと揺れます。ベンチの上は少しひんやりとしていて、木漏れ日に包まれながら、うとうと夢と現の間を行き来します。
遠くで子どもたちの笑い声も聞こえて、庭園の静けさを破らないやさしさがありました。夏の光とガラスの鈴の音と、そよ風が心地よく混じり合い、ミャオは小さな幸せを胸いっぱいに感じていました。

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