霧の丘は朝の静けさにつつまれていました。ミャオ・シルヴァはふわふわの毛布を抱きしめて、小さな足音を草の上に落としながらゆっくり歩きます。
丘の草原には、夜の間に降りた朝露がキラキラと煌めき、早朝の光をひとつひとつ小さく反射していました。空は淡い雲がゆっくり流れ、あたりにはほんのりと乳白色の霧が漂って、遠くの草花も輪郭が優しくぼけています。
ミャオはお気に入りの場所につくと、毛布を広げてそっと寝転びました。ひんやりした草の感触と、耳にふれる微かな霧が心地よく、しっぽがふわりと揺れます。
風の音も鳥のさえずりも、霧に包まれてやわらかく遠くから届きます。この朝だけの優しい静けさを、ミャオはまぶたの裏でもう一度味わいながら、ゆっくり深呼吸しました。

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