夏の宵、ミャオ・シルヴァはそっと自宅のベランダに出ました。銀色のしっぽを軽く揺らしながら、小さなバスケットから焼きたてのパンを取り出します。パンの香ばしい香りがほのかに夜風に乗り、空気をやさしく包んでいきます。
ハチミツをほんの少し垂らして、ふかふかのパンをひとかけ。夜風に膨らむ甘い香りと、ふんわり広がる温もりがしあわせを運んできました。
空を見上げれば、点々と星明かりが浮かびます。虫たちが遠くで静かに歌う声が、涼やかな夜に優しく溶け込んでいました。ミャオは静かな気持ちで深呼吸し、「今日もいい夜だな……」と心の中で思います。
パンをもうひとくち。小さな幸せが、そっと胸に広がっていくのでした。

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