02月24日 16:35 夕暮れの図書館

図書館の重い扉をゆっくり押して中へ入ると、ひんやりとした静けさに包まれました。高い天井から吊るされたランプが、石の壁をやさしく照らしています。

夕暮れの光が大きな窓から斜めに伸び、銀灰色の毛並みがほのかに金色を帯びます。ミャオ・シルヴァは、童話集の棚の前に座り込みました。背表紙の色とりどりの本たちが、静かに語りかけてくるようです。

「どれにしようかな」とそっと言いながら、春の物語が詰まった一冊を選びました。ふわりと紙の香りとインクの匂いが混じり、物語の世界が静かに広がっていきます。

曇り空の向こうで、陽はゆっくりと傾いてゆきます。外の世界が遠ざかる中、ページをめくるたび、小鳥の声や草の芽生えの音まで聞こえてくる気がしました。

図書館の奥で過ごす静かなひととき。ミャオのしっぽは夢中で読み進めるたび、ふんわりと揺れていました。

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