窓の外では、細やかな雨粒が緑の木々や屋根をしっとり濡らしていました。
ミャオ・シルヴァは自宅の窓辺に座り、ふわふわのクッションに身体を預けています。大きなしっぽはもちろん丸くなって、耳も雨音にあわせて時折ぴくりと揺れるのでした。湯気の立つカップからは、ハチミツの甘い香りがふわりと広がります。お気に入りの草花模様の布と糸を手に、小さな刺繍にそっと針を運びました。
外の雨はまるでやさしい音楽みたいに、静かな部屋の空気を柔らかく揺らします。しとしと…ぽたぽた…。ミャオの心もほっとして、集中するとしっぽがふわっと立ち上がりました。手元の布には、ルナ・ティレルで見かけた小さな野の花の刺繍が鮮やかに現れていきます。
「雨の日も、いい時間だなあ」と、ミャオはそっとつぶやきながら、夢中で手を動かし続けるのでした。

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