まだ町が眠っている朝のはじまり。ミャオ・シルヴァは、静かな期待に耳としっぽをぴくりとさせながら、風鈴庭園へ向かいました。道端には薄青の朝もやがうっすらとかかり、空気はひんやりと澄んでいます。
庭園に足を踏み入れると、色とりどりの風鈴たちが朝露に濡れて優しく光り、小さな音を重ね始めました。ミャオは柔らかな石のベンチに腰を下ろし、ゆったりと深呼吸。
ひんやりする空気を胸いっぱいに吸い込むと、遠くで新しい一日がゆっくり目覚めていく足音が聞こえるよう。
ミャオは両手を膝にのせて、揺れる風鈴と微かなハーブの香りを感じながら、ただ黙って小さな幸せを味わいました。世界が静かなまま、ほんのすこしだけミャオのしっぽが嬉しそうに揺れていました。

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