広場には春の陽ざしがやわらかく差し込み、色とりどりのテントが並ぶ花市がにぎやかに開かれていました。ミャオ・シルヴァは銀色のしっぽをふわふわ揺らし、花の香りに包まれながらゆっくり歩きます。
チューリップの赤や黄色、白、桜色の並ぶ花壇は、まるで春の魔法のようです。ひとつひとつの花が陽に透けて、ひかりの粒をはじいています。風がふわりと通り抜けるたび、花びらが小さく揺れて、ミャオの耳もぴくり。
そっと背伸びをして、鼻を近づけると、やさしい土の香りと甘い春のにおいが混じりました。出店のおばあさんが「好きな色のチューリップ、ひとつどうぞ」と微笑むと、ミャオは嬉しそうに翡翠色の瞳を輝かせました。
日差しも心もあたたかい午後、花と町と春が、すこしだけ特別な時間をくれました。

コメント