09月30日 19:49 霧雨とランタンのやさしい夜

街の灯りがひとつ、またひとつと空に揺れて、ルナ・ティレルの道はやわらかな金色に包まれていきます。

ミャオ・シルヴァは、小さなランタンを手に静かな小道を歩いていました。ふわふわの銀の毛並みが、霧雨の粒を優しくはじきます。しっぽをゆらしながら歩いていると、しっとりとした夜の空気が頬に心地よく触れました。

夜草の甘い香りと、遠くの鐘楼から響くやわらかな音色。それらが静かな雨音と一つになり、世界はやさしいハーモニーで満たされています。ランタンの灯りは、足もとにくるくると小さな光の輪を描き、ミャオの大きな翡翠色の瞳にはきらめく夜景が映りこみます。

ひとしずく、またひとしずく。すべてのものが優しく包まれる夜でした。

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