ポストのそばに立ち、そよぐ風にしっぽをくすぐられながら、ミャオ・シルヴァはふわりと笑いました。秋の光が道端の花々を優しく照らし、時間がとてもゆっくりと流れていくようです。
手にしていたのは、昨夜ふかふかのクッションに座りながら、こっそり縫いあげた刺しゅう入りの小さなカード。丁寧に言葉をつづる時、耳がぴくりと立ち、気持ちもふんわり弾みます。
手紙の宛先は、何気ない挨拶と、小さな幸せのおすそわけをしたい町の誰か。葉の擦れる音や、郵便箱に吸い込まれるカードのカサリという音が、午後の静けさに溶け込みました。
「ちゃんと届けてね」とそっとつぶやくと、シルヴァはまぶしい秋空を見上げました。世界が優しく包み込んでくれるような温もりを、胸いっぱいに感じて。

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