森の小径を歩くたび、足元にはかすかな春の気配が寄り添っています。今日の午後、ミャオ・シルヴァはティレル湖の南側へと続く静かな道を選びました。薄曇りの空から、ほんのりと柔らかい光が差し込み、芽吹いたばかりの若葉が淡い緑色を纏ってきらきらと輝きます。
指先でそっと葉を撫でると、冷たくみずみずしい感触がふわりと伝わりました。耳をすますと、小さな鳥たちのさえずりがそこここで響き、音のしずくが森じゅうを飛び回ります。しっぽはふんわり立ち、耳もくるくると動いて、ミャオは自然と調和した時間にそっと包まれているような気持ちになりました。
足元にはころんと丸い木の実。指でつまんで見つめたり、葉陰の小さなカエルを見つけて微笑んだり。ミャオはひとつひとつ、小さな春の贈りものを両手でそっと受け取るのでした。

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