風鈴の庭では、朝の光が透き通る葉陰をやさしく揺らしていました。
ミャオ・シルヴァが小道に足を踏み入れると、風に乗った涼やかな鈴の音が静かな空気を満たします。細い小道には青いアサガオと白い百合が咲き、ひんやりとした風が銀灰色の毛並みをなでました。
しっぽをゆるりと弧にしながら、ミャオは耳を澄ませてひとつひとつの鈴の音の違いを聴き分けます。どの音色も透き通った夏の空に溶けてゆくようで、ふと、足を止めると緑に包まれた小さなベンチがありました。
ベンチに腰かけて、お腹でしっぽを抱えると、遠くから聞こえる子どもたちの笑い声や、花々の淡い香り……。世界は今日も、静かでやさしい調べにあふれています。

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