03月16日 21:52 月明りと風鈴の庭で

風鈴の庭は夜の静けさに包まれていました。

ミャオ・シルヴァはふわりと整えた尻尾を膝にのせて、木製のベンチにそっと腰掛けました。空には大きな満月、冴えた光が庭の砂利道や草花、そして数えきれない風鈴のひとつひとつを薄青く照らしています。

冷たい夜風がやさしくミャオの耳先をくすぐるたび、小さな鈴がかすかに揺れて、澄んだ音が夜空へと消えていきます。穏やかな風のたびに、銀の毛並みがふわりと揺れ、耳はぴくりと喜びを感じていました。

ぼんやりと庭を見渡せば、草の間に咲く白小花の香りがほんのり漂ってきます。ミャオはそっと目を閉じ、音と香りと空気を全身で味わいました。優しい夜の魔法のような、静かな時間が流れていきます。

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