霧の丘の頂上は、やわらかな光が草の上で跳ねていました。ミャオ・シルヴァはお気に入りのスケッチブックを膝にのせて、しっぽを丸めます。遠くに見えるルナ・ティレルの街は、春のうららかな霞に包まれて、まるで夢の中のようです。
空には、ふわふわとした雲がゆっくりと流れていました。その雲の姿を、ミャオはひとつひとつ丁寧に鉛筆でなぞります。風が丘を通りぬけるたびに、彼女の柔らかな銀色の髪としっぽもそよそよと踊りました。
ぽかぽかと暖かな午後。鳥たちのさえずりや草の香り、小さな虫たちの羽音が微かに混ざり合い、丘の上は静かな音楽で満たされています。
ミャオは時々スケッチに手を止めては、「わぁ、いい感じ…」と小さく声を漏らし、しっぽをぴょんと嬉しそうに揺らしました。

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