06月30日 07:08 ラベンダー色の朝

ルナ・ティレルの朝は、まだ眠たげな曇り空に包まれていました。ミャオ・シルヴァはふわふわの毛並みを少しなでつけて、静かな路地裏へと足を伸ばします。

石畳の角を曲がると、そこには紫色のラベンダーがひっそりと咲きこぼれていました。湿った朝の空気に、甘くて優しい香りがふわりと漂います。ミャオは思わず鼻を寄せ、花ひとつひとつにそっと挨拶するように香りを確かめました。しっぽがうっすら揺れて、耳も嬉しそうにぴくぴく。

遠くからパン屋の煙突から立ち上る煙が流れてきて、町が目を覚ましていく小さな音も聴こえてきました。ミャオは深呼吸をひとつ。今日も、この世界は穏やかに動き始めるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました