03月12日 19:26 月映る湖のほとりにて

春の宵、ティレル湖のほとりは淡い藍色に染まり始めていました。

静かに佇むミャオ・シルヴァの瞳には、湖面に映る大きな月と、ゆるやかに揺らぐ水のリズムが広がっていました。湖を渡る風はやわらかく、ほんのりと花の甘い香りを運んできます。彼女の銀灰色の耳がそっと揺れ、しっぽも静かに左右に揺れながら、時折きらりと翡翠色の瞳に月明かりが映ります。

遠くで水鳥の羽ばたく音と、葉擦れのやさしいささやきが響きます。ミャオはそっと深呼吸し、小さな手で胸元の毛を撫でると、春の夜の静けさにほっと心がほどけていくのを感じました。

「こんな夜は、世界が少しだけ魔法に包まれる気がするな」と思いながら、ミャオは月の姿が水面に揺れる様子を、しばらく夢見るように見つめていました。

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