10月17日 18:20 灯り市の雨上がり

夕暮れの町には、雨上がりのしっとりとした匂いが静かに漂っていました。石畳には小さな水たまりがまだ残り、灯り市の屋台から洩れる明かりがゆらゆらと映り込みます。

ミャオ・シルヴァは耳としっぽをぴくぴく動かしながら、中央広場をゆっくり歩きます。夕空には淡い雲が浮かび、遠くに虹の切れ端が淡く見えていました。

市のテントからは、焼きたてのパンや蜜を煮詰める甘い香りがほのかに広がり、しっとりとした空気と混じり合って懐かしいような気分にさせてくれます。足元から冷えが昇るけれど、屋台の灯りが心を温めてくれるようでした。

猫耳を揺らしながらミャオは深呼吸します。「ふう……今日もやさしい夜が始まるなぁ」と、自然と笑みがこぼれるのでした。

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