ミャオ・シルヴァは、春の陽射しがやさしく森を包む午前のひととき、東の森のふもとまで足をのばして、そよ風のなかをゆっくりと歩いていました。
足元には、小さなクローバーが密やかに花を咲かせています。しゃがみこんで指先でそっとその葉を撫でると、ふわりと緑の香りがひろがりました。頭上には若芽がゆれる枝があり、時折、翡翠色の瞳に淡い光がこぼれます。
ミャオはふわふわしたしっぽを小さく揺らしながら、「しあわせ、みつけたかも」と小さく微笑みました。森の奥からは小鳥のさえずりが響き、世界が静けさとともに輝いているようでした。
そのまましばらく、クローバーや道端の小さな草花に頬を寄せ、春を感じていたミャオの心は、おだやかな満足でいっぱいになっていきました。

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