薄く朝靄が町をうっすら包み、やわらかい光だけが窓辺を彩ります。ミャオ・シルヴァは、ふわふわの毛布を肩にかけたまま、小さな猫草の鉢をぎゅっと抱きしめて窓際に座りました。鼻先に漂うみずみずしい草の香りが、まだ静かな朝の空気と溶け合います。
彼女はそっと水差しを傾けて、葉っぱ一枚一枚に雫を落とします。外の世界は、ほんのりオレンジ色に染まり始めたばかりの頃。遠くの森から、目覚めたばかりの小鳥たちのさえずりが微かに届いています。
ミャオは目を細めて、しっぽで毛布をくるんと巻くと、大好きな朝のひなたにゆっくり背中を預けました。春が近づくやさしい匂いと、あたたかな陽射しと、小さな幸せに満たされながら、今日が静かに始まります。

コメント