03月09日 19:16 風鈴の庭の夕暮れ

夕暮れの風鈴の庭は、あたたかな金色の光で包まれています。ミャオ・シルヴァはそっとベンチに腰かけ、翡翠色の瞳をやさしく細めました。

空気はまだ少しひんやりしていますが、日中の陽射しの名残が石畳にやわらかく残っています。庭中に吊るされた色とりどりの風鈴が、春の風にそよそよと揺れて、澄んだ音色を響かせていました。

ミャオのしっぽはゆっくりと揺れ、耳は風の音と鈴の音を感じてぴくぴく動いています。遠くの空がオレンジから群青へと溶けていく様子を眺めながら、彼女は今日一日の出来事や、小さな幸せを心のなかでそっと噛みしめました。

やがてひとつ強い風が吹き、庭の風鈴が一斉に鳴りました。ミャオは小さく微笑み、「今日も世界は、やさしい音で満ちているね」とつぶやきました。静かな夕暮れが、さらに心を温かくしてくれるのでした。

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