星影通りのカフェには、夜のとばりがそっと訪れていました。
ミャオ・シルヴァは、ふわりとした銀のしっぽを椅子の上にたたませ、窓際の席に腰かけて、小さなカップを両手で包みました。やさしいミルクティーの甘い香りが、ほのかに立ちのぼります。
窓の外は静かな霧に包まれ、街の灯りがぼんやりと滲んでいます。夜風がカーテンをふわりと揺らし、猫耳がぴくり、と小さく動きました。
遠くから、誰かが笑う声と、足音が静かに響きます。ミャオはゆっくりと目を細め、温かな時間を胸いっぱいに吸い込むようにして、そっとため息をつきました。
今夜も、この街は夢を包んで、やさしい静けさに満ちています。

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