02月15日 12:06 春待ちの便箋

星影通りには、最近できた小さな文具店があります。ミャオ・シルヴァは、その硝子越しにきらきらと揺れるペンや、柔らかな色合いの便箋に惹かれ、ふらりと扉を押し開けました。

店内は太陽の光がたっぷりと差し込み、棚に並ぶカラフルな紙たちが淡くきらめいています。翡翠色の瞳を細め、そっと触れた紙の質感や、ふんわりと広がるインクの香りを感じながら、彼女は静かに歩きます。

どれも美しくて、どれも優しくて、指先で選ぶたびに少しずつ心が浮き立つようです。店主が差し出してくれた、桜の花びらをあしらったしおりに、ふわふわのしっぽが嬉しそうに揺れました。

外では昼の光が石畳を白く照らしています。ミャオはお気に入りの便箋を胸に、大切な誰かへそっと手紙を書こうと優しく思いました。

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