風鈴の庭に足を踏み入れると、静かな午後の空気に雪がふわりと舞い降りていました。
枝先に吊るされた色とりどりの風鈴たちにも、やさしく雪が積もり、ガラスの表面がうっすら白くお化粧されています。ミャオ・シルヴァはマフラーの端をはらいながら、雪の重さで少しだけゆれた風鈴のひとつに手を伸ばしました。
しんしんという粉雪の音、時おり微かに鳴る冷たい鈴の音、そして自分の吐息が白く空に消えてゆくのを眺めていると、心がふわっと穏やかになっていきます。
ミャオ・シルヴァは翡翠色の瞳を細めて、耳をそっと澄まし、小さな幸せが庭いっぱいに広がるのを感じていました。

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