静かな午後、ミャオ・シルヴァはルナ・ティレルの小道を抜け、風鈴の庭園へ向かいました。扉をくぐると、ほんのりとした甘い春の風がふわりと毛並みをなでていき、彼女の長いしっぽもご機嫌に揺れます。
庭園にはいくつもの風鈴が吊るされていて、優しい陽射しの中、カランカランと色とりどりの音を奏でていました。ベンチに腰を下ろすと、周囲からは薄いラベンダーとミモザの香りがほんのり漂います。
ミャオは目を閉じてそっと耳を澄ませます。風が吹くたびに、鈴の中をくぐる音と、ちいさな春の花たちの気配。庭の奥から子どもたちの笑い声が時おり聞こえてきて、平和な時間がゆっくりと流れます。
時折、近くの梅の枝にとまった小鳥が鳴くのが聞こえ、そのたびミャオの耳はぴくぴくと反応しました。『春が近づいているんだなぁ』と、ふんわりとした気持ちになりながら、彼女は午後の光と音に包まれて過ごしました。

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