02月13日 08:17 朝霧のベランダ

ミャオ・シルヴァはふわふわの毛布からようやく体を出し、小さなベランダに出ました。静かな朝、空を仰ぐと、金色の朝日が町の屋根と遠くの丘にやさしく降り注いでいます。空気はほのかに湿っていて、欄干の端にまだ朝霧がやわらかくたなびいていました。

ベランダの丸テーブルには、焼きたてのパンと淡い色のハーブティーの湯気。ハチミツをひとかけ加えると、ふんわりと甘い香りが漂います。パンを一切れ口に運ぶたび、シルヴァのしっぽが心地よさそうに揺れました。そのたびに翡翠色の瞳が嬉しそうに細まります。

ティレルの街は、ゆっくりと目覚めの空気。遠くからパン屋の窯の匂いが微かに届き、時おり小鳥のさえずりが聞こえてきます。彼女は腰掛けたまま、手のひらでカップを包み、朝の静けさと柔らかな光を心ゆくまで味わいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました